Portrait of Sapiens

Portrait of Sapiens

‘Portrait of Sapiens(叡智の肖像)’ は人間によってつくられた古今東西の歴史的造形物を描いたシリーズ。

近代における人類の尊厳は、自然よりも理性的であることであった。しかし自身より優れた機械を発明した事によって、人類の尊厳は理性から創造性へと移行する。その境目が21世紀であるように私は感じる。

一方、絵画は常に我々にとっての神様が描かれる媒体である。それはラスコーの壁画からキリスト教絵画、ナポレオンの肖像画からキャンベルスープのシルクスクリーンまで、その点に置いて芸術家の態度は一貫している。つまり「公的・私的、意識的・無意識的に関わらず全ての絵画は信仰心の現れだ」というのが私の絵画に対する解釈だ。

では、神様不在の現代において、主人を失った絵画の中には何が描かれるのか。その自問に対する私的回答として、私は人類のつくった<モノ>を描いた。このモノ達は、創造性の偶像である。
(個展「After million years」ステートメント引用)

Fontaine
2019, 109×135cm
Acrylic on canvas, frame

Baekje Kannon
2019,1 2019, 109×135cm
Acrylic on canvas, frame

Acrylic on canvas, frameSolo Exhibition ‘After million years’
at TRiCERA Museum, Tokyo, 2020

 

現代アートの創始者の一人であるマルセル・デュシャンの「泉」が発表されたビルの跡地にて、デュシャンのオマージュ作品に托鉢を促すゲリラ・インスタレーション。Armory showなど国際的大規模アートフェアを横目に、ニューヨーク 245 パークアヴェニューの路上で行われた。

Guerrilla installation
at 245 Park Ave, New York, 2020